SPFとPAの違いとは?皮膚科専門医がわかりやすく解説|日焼け止め選びで本当に大切なこと|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

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SPFとPAの違いとは?皮膚科専門医がわかりやすく解説|日焼け止め選びで本当に大切なこと

SPFとPAの違いとは?皮膚科専門医がわかりやすく解説|日焼け止め選びで本当に大切なこと|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

2026年6月29日

SPFとPAの違いとは?皮膚科専門医がわかりやすく解説|日焼け止め選びで本当に大切なこと

こんにちは。駒沢自由通り皮膚科です。

日差しが強くなってきました。

「SPFとPAって何が違うんですか?」

「SPF50なら絶対に焼けませんか?」

「ノンケミカルの日焼け止めの方が肌に優しいのですか?」

という質問をしばしば受けるようになりました。

日焼け止めにはさまざまな数字や専門用語が並んでいますね。

SPFやPAの数値だけで日焼け止めを選ぶのはおすすめできません。

大切なのは、

  • どの紫外線を防ぎたいのか
  • 自分の肌質に合っているのか
  • 毎日続けられるか

です。

今回は皮膚科専門医の立場から、SPF・PA・ノンケミカル日焼け止めについて詳しく解説します。

紫外線には2種類ある

まず知っておいていただきたいのが、紫外線には主に2種類あるということです。

UVB(紫外線B波)

肌の表面にダメージを与えます。

  • 肌が赤くなる
  • ヒリヒリする
  • 日焼けする
  • シミの原因になる

といった変化を起こします。

UVA(紫外線A波)

肌の奥深くまで到達します。

  • シミ
  • しわ
  • たるみ
  • 肝斑の悪化

などの原因になります。

美容の観点では、このUVA対策が非常に重要です。

SPFとは?赤くなる日焼けを防ぐ指標

SPF(Sun Protection Factor)はUVBを防ぐ効果を表しています。

例えばSPF30なら、日焼けするまでの時間を理論上30倍程度延ばせるという意味です。

SPF50はSPF30より圧倒的に強いわけではない

多くの方が、

  • 「SPF50なら完璧」
  • 「SPF30では足りない」

と思っています。

しかし紫外線カット率でみると、

  • SPF15:約93%
  • SPF30:約97%
  • SPF50:約98%

程度とされています。

つまり、SPF30とSPF50の差はわずか1~2%程度です。

SPF50とSPF30はどちらを選ぶべき?

答えは、生活スタイルによって異なります。

SPF30がおすすめな方

  • 通勤・通学中心
  • デスクワーク中心
  • 買い物程度の外出
  • 肌への負担を減らしたい

SPF50がおすすめな方

  • スポーツをする
  • 海やプールに行く
  • 屋外イベントが多い
  • 長時間外で過ごす

日常生活であればSPF30でも十分なことが多く, むしろ、「毎日塗れる使用感かどうか」の方が重要です。

PAとは?シミやたるみを防ぐ指標

PAはUVAを防ぐ効果を表しています。

表示は

  • PA+
  • PA++
  • PA+++
  • PA++++

の4段階です。

プラスが多いほど防御力が高くなります。

実はシミ予防ではPAの方が重要です

シミが気になる方はSPFばかり気にしがちです。

しかし美容皮膚科の視点では、実はPAも非常に重要です。

なぜなら、肌老化の大部分はUVAによる光老化だからです。

特に、

  • 肝斑
  • シミ治療中
  • レーザー治療後
  • 美白ケア中

の方はPA++++を意識するとよいでしょう。

ノンケミカル日焼け止めとは?

最近よく見かけるのが

  • 「ノンケミカル」
  • 「紫外線吸収剤フリー」

という表示です。

これは、紫外線吸収剤を使用していない日焼け止めを意味します。

ただし、「ノンケミカル=絶対に肌に優しい」という意味ではありません。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

日焼け止めは大きく2種類に分けられます。

紫外線吸収剤

紫外線を吸収し、熱などのエネルギーに変換して放出します。

メリット

  • 白浮きしにくい
  • 使用感が軽い
  • メイクになじみやすい

デメリット

  • 人によっては刺激を感じることがある

紫外線散乱剤

酸化チタンや酸化亜鉛などの粒子が紫外線を反射・散乱します。

メリット

  • 敏感肌でも使いやすい
  • 刺激が少ない傾向

デメリット

  • 白浮きしやすい
  • ややきしみ感が出ることがある

敏感肌ならノンケミカルを選ぶべき?

必ずしもそうとは限りません。

最近の日焼け止めは技術が進歩しており、吸収剤入りでも刺激が少ない製品が増えています。

反対に、散乱剤主体の日焼け止めでも乾燥や使用感の問題が出ることがあります。

重要なのは、「吸収剤か散乱剤か」だけではなく、自分の肌で問題なく使い続けられるかです。

敏感肌の方やアトピー性皮膚炎の方は、皮膚科で相談しながら選ぶことをおすすめします。

日焼け止めで最も大切なのは塗り直し

ここまでSPFやPAについて解説してきましたが、実は皮膚科医として最もお伝えしたいのは別のことです。

それは、どんな高性能な日焼け止めも塗り直さなければ効果が十分発揮されないということです。

汗や皮脂、マスクによる摩擦で日焼け止めは徐々に落ちていきます。

理想的には、

  • 2〜3時間ごと
  • 汗をかいた後
  • タオルで拭いた後

に塗り直しましょう。

SPF50を朝だけ塗るより、SPF30をこまめに塗り直す方が効果的なことがあります。

よくあるご質問(Q&A)

子どもの日焼け止めはSPF50が必要ですか?

必ずしも必要ではありません。

公園遊びや通園・通学などの日常生活であれば、SPF20〜30程度でも十分な場合が多くあります。

一方で、

  • 海水浴
  • プール
  • キャンプ
  • スポーツ大会

など長時間屋外で過ごす場合には、SPF50+を検討してもよいでしょう。

ただし、お子さんの場合は数値の高さよりも、

  • 肌に合うこと
  • 嫌がらずに塗れること
  • 塗り直しやすいこと

が大切です。

曇りの日も日焼け止めは必要ですか?

必要です。

紫外線は雲を通過するため、曇りの日でも地表に届いています。

特にUVAは雲の影響を受けにくく、

  • シミ
  • 肝斑
  • しわ
  • たるみ

の原因となる光老化を進行させます。

「今日は曇っているから大丈夫」と思っている日に、実は紫外線を多く浴びているのです。

季節や天候に関係なく、日中に外出する際は日焼け止めの使用をおすすめします。

室内にいる日でも日焼け止めは必要ですか?

窓際で過ごす時間が長い方は使用をおすすめします。

UVAは窓ガラスを通過するため、

  • リモートワーク
  • デスクワーク
  • 車の運転

などでも紫外線を浴びています。

特にシミ治療中や肝斑のある方、美容治療後の方は、室内でも日焼け止めを使用するとよいでしょう。

PA++++ならシミはできませんか?

残念ながら、PA++++を使用していてもシミを100%防げるわけではありません。

日焼け止めは紫外線対策の基本ですが、

  • 塗る量が少ない
  • 塗り直していない
  • 帽子や日傘を使わない

といった場合には十分な効果が得られません。

シミ予防には、

  • 日焼け止め
  • 帽子
  • 日傘
  • UVカット衣類

を組み合わせることが重要です。

SPF50の日焼け止めは肌への負担が大きいですか?

以前は高SPF製品の使用感や刺激が問題になることもありましたが、近年は技術の進歩により肌への負担を抑えた製品も増えています。

ただし、

  • 敏感肌
  • アトピー性皮膚炎
  • 接触皮膚炎を起こしやすい方

では、製品によって刺激を感じる場合があります。

肌に合う製品を選ぶことが大切です。

日焼け止めは何時間おきに塗り直せばよいですか?

一般的には2〜3時間ごとの塗り直しが理想です。

特に、

  • 汗をかいた後
  • マスクでこすれた後
  • タオルで顔を拭いた後

は塗り直しをおすすめします。

「SPF50を朝だけ塗る」よりも、「SPF30を適量で塗り直す」

方が効果的でしょう。

まとめ|数値の高さよりも「正しく使うこと」が大切

SPFは赤くなる日焼け(UVB)を防ぐ指標です。

PAはシミやしわ、たるみの原因となるUVAを防ぐ指標です。

また、

  • SPF30とSPF50の差は意外と小さい
  • シミ予防にはPAも重要
  • ノンケミカルが必ずしも優れているわけではない
  • 紫外線吸収剤と散乱剤にはそれぞれ長所と短所がある

ということも知っていただければと思います。

日焼け止め選びで最も大切なのは、「高い数値の商品を買うこと」ではなく、自分の肌質や生活スタイルに合った製品を、十分な量で毎日継続して使用することです。

紫外線対策やシミ、肝斑、敏感肌の日焼け止め選びについてお悩みの方は、ぜひ駒沢自由通り皮膚科へご相談ください。

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