2026年2月20日

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とは?
- 「手にできたイボが治らない」
- 「子供の足の裏にイボのようなものがある」
このようなお悩みで来院される方はとても多く、尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)は皮膚科で日常的に診察する疾患の一つです。
このコラムでは、尋常性疣贅について 原因・症状・治療・受診の目安 を分かりやすくご説明します。
尋常性疣贅とは|ウイルスが原因のいぼ
尋常性疣贅の原因はヒトパピローマウイルス(HPV)
尋常性疣贅は、ヒトパピローマウイルス(HPV) に感染することで起こる ウイルス性いぼ です。
皮膚にできた小さな傷からウイルスが入り込み、皮膚の細胞が増殖することで、盛り上がったいぼが形成されます。
尋常性疣贅ができやすい部位
尋常性疣贅は、以下のような部位に多くみられます。
- 手指
- 足の裏(足底疣贅)
- 膝・肘
- 爪の周囲
特に足の裏のいぼは、タコや魚の目と間違われやすいため注意が必要です。

尋常性疣贅はうつる?|感染経路と注意点
自己感染・家族内感染の可能性
尋常性疣贅は、直接触れることで感染が広がる可能性があります。
- いぼを触った手で別の部位を触る
- いぼを削る・いじる
- 家族でタオルやスリッパを共有する
このような状況で、自分の体の別の場所に増えたり、ご家族にうつることがあります。
子どもの尋常性疣贅は特に注意
お子さんは皮膚を触る機会が多く、免疫も発達途中のため、いぼが増えやすい傾向があります。
「最初は1つだったのに、気づいたら大きくなったり増えていた」というケースも少なくありません。
尋常性疣贅は自然に治る?|放置してもいいの?
自然治癒することもあるが、治らないケースも多い
免疫の働きにより、尋常性疣贅が自然に治ることもあります。
しかし実際には、
- 何年も治らない
- 数が増える
- 周囲に広がる
- 痛みが出る(特に足の裏)
といった理由で受診される方が多くいらっしゃいます。
放置すると治療に時間がかかることも
いぼが大きくなったり数が増えると、治療期間が長くなる傾向があります。
早期に皮膚科で診断・治療を始めることが、結果的に負担を減らすことにつながります。
尋常性疣贅の治療|皮膚科で行う治療法
液体窒素による凍結療法
皮膚科で最も一般的に行われる治療が、液体窒素による凍結療法です。
ウイルスに感染した皮膚を凍結することで、皮膚もろともウイルスを撃退します。

また、液体窒素による炎症が起こることで、免疫反応を促し治癒を目指します。
多少の痛みを伴うことがありますが、年齢や部位に応じて調整しながら行います。
その他の治療方法
尋常性疣贅の状態によっては、
- 外用薬(サリチル酸ワセリン、モノクロロ酢酸)
- 貼付薬(サリチル酸絆創膏(スピール膏))
- その他補助的治療(ヨクイニン内服、切除、レーザー治療、ブレオマイシン局所注射)
を組み合わせることもあります。
「どの治療が最適か」は一人ひとり異なるため、皮膚科での診察が重要です。
駒沢自由通り皮膚科では、痛みのないモノクロロ酢酸を用いた治療を行っており、症状や年齢、治療歴、痛みの感じ方などを考慮し、液体窒素療法など他の治療法と組み合わせながら、おひとりお一人に適した治療をご提案しています。
いぼかな?と思ったら|皮膚科受診の目安
こんな場合は皮膚科へご相談ください
- いぼかどうか分からない
- 市販薬を使っても改善しない
- 数が増えてきた
- 痛みがある
- 子どものいぼが気になる
いぼに似た別の皮膚疾患のこともありますので、
自己判断せず皮膚科で正確な診断を受けることをおすすめします。
院長からのメッセージ
尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)は、誰にでも起こりうる身近な皮膚疾患です。
「これくらいで受診していいのかな?」と迷う必要はありません。
早めのご相談が、治療をスムーズにする第一歩です。
気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
駒沢自由通り皮膚科
院長 白石 英馨(監修)