皮膚科医が教える美肌維持の正しいケア方法と秘訣|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

〒154-0012東京都世田谷区駒沢1丁目2番25号
KOMAZAWA1・2ビル 2階

03-3412-0303

WEB予約 LINE Instagram
下層ヘッダー

皮膚科医が教える美肌維持の正しいケア方法と秘訣

皮膚科医が教える美肌維持の正しいケア方法と秘訣|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

2025年9月25日

皮膚科医が教える美肌維持の正しいケア方法と秘訣

美肌維持の基本となる肌の仕組みを理解しよう

美しい肌を手に入れるためには、まず肌の仕組みを知ることが大切です。肌は私たちの体の最大の臓器であり、外部からの刺激から体を守る重要な役割を担っています。

肌は表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっています。特に表面の「角質層」は、わずか0.02mmという薄さながら、肌のバリア機能を担う重要な部分です。この角質層が健康であれば、外部刺激から肌を守り、水分を保持することができるのです。

年齢とともに肌のターンオーバー(新陳代謝)は遅くなります。20代では約28日周期だったものが、30代では35日、40代では40日以上かかるようになることも。このターンオーバーの乱れが、くすみやシミ、シワなどの肌トラブルを引き起こす原因になるのです。

美肌を維持するためには、このターンオーバーを正常に保ち、健康な角質層を育てることが重要です。では、具体的にどのようなケアが効果的なのでしょうか?

皮膚科医が推奨する日々のスキンケアルーティン

美肌維持の基本は、毎日の正しいスキンケアにあります。皮膚科医として多くの患者さんを診てきた経験から、効果的なスキンケアのステップをご紹介します。

まず重要なのは、肌に負担をかけない「正しい洗顔方法」です。洗顔料は必要以上に泡立て、指の腹を使って優しく撫でるように洗いましょう。ゴシゴシと強くこするのは厳禁です。

特に注意したいのは洗顔時の水温です。熱いお湯で洗顔すると必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥の原因になります。理想的な温度は38℃以下のぬるま湯。これは少し物足りないと感じるくらいのぬるさですが、肌への負担を最小限に抑えることができます。

洗顔後は、化粧水→美容液→乳液・クリームの順で使用するのが基本です。特に化粧水は、肌が乾燥する前に、清潔な手のひらで優しく押し込むように塗りましょう。コットンを使うと肌への摩擦が生じるため、手で塗るのがおすすめです。

乾燥が気になる方は、化粧水を2〜3回重ねづけする「重ね付け法」も効果的。肌の水分量が増すことで、次に使う美容液や乳液の浸透も良くなります。

スキンケアの最後には必ず日焼け止めを塗りましょう。紫外線は肌の老化を早める最大の敵です。室内にいる時でも、窓からのUVA波は入ってくるため、日焼け止めは必須アイテムなのです。

どうですか?あなたのスキンケアルーティンに足りないものはありませんか?

美肌を台無しにする生活習慣とその改善法

どれだけ高価なスキンケア製品を使っても、生活習慣が乱れていては美肌は手に入りません。皮膚科医として患者さんを診る中で、肌トラブルの多くが生活習慣に起因していることを日々実感しています。

まず大敵なのは「睡眠不足」です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌の修復や再生に重要な役割を果たします。特に22時〜2時の間に質の良い睡眠をとることで、肌の回復力が高まります。

次に注意したいのが「食生活」です。過剰な糖質摂取は、糖化(グリケーション)を引き起こし、肌のたるみやくすみの原因になります。反対に、ビタミンCやEを多く含む食品は、抗酸化作用によって肌の老化を防ぎます。

私が患者さんによく勧めるのは、「抗酸化食品」を意識的に摂ることです。ブルーベリーやアサイー、ザクロなどのベリー類、緑茶、ダークチョコレート(カカオ70%以上)などには強い抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。

また、意外と見落とされがちなのが「水分摂取」です。体内の水分が不足すると、肌の水分量も低下します。1日1.5〜2リットルの水分摂取を心がけましょう。ただし、カフェインを含む飲料は利尿作用があるため、水やハーブティーがおすすめです。

ストレスも肌の大敵です。ストレスを感じると、体内でコルチゾールというホルモンが分泌され、肌のバリア機能を低下させます。定期的な運動や趣味の時間を持つなど、自分なりのストレス解消法を見つけることも美肌維持には欠かせません。

生活習慣の改善は一朝一夕にはいきませんが、小さな変化から始めてみませんか?

年代別・肌質別の美肌ケア戦略

美肌ケアは、年齢や肌質によってアプローチを変える必要があります。皮膚科医として様々な年代の患者さんを診てきた経験から、年代別・肌質別のケア方法をご紹介します。

20代のスキンケア

20代は肌のターンオーバーが最も活発な時期です。この時期に大切なのは「予防」と「基本ケアの習慣化」です。

紫外線対策を徹底し、保湿を基本としたシンプルなケアを続けることが重要です。ニキビができやすい方は、サリチル酸やグリコール酸などの軽いピーリング成分を含む化粧水を週1〜2回使用するのも効果的です。

30代のスキンケア

30代になると、肌のターンオーバーが遅くなり始め、初期エイジングサインが現れます。この時期は「保湿」に加えて「エイジングケア」を取り入れましょう。

ビタミンC誘導体やナイアシンアミドなどの美白成分、レチノールなどのエイジングケア成分を含む美容液の使用がおすすめです。また、週1回程度のシートマスクで集中保湿するのも効果的です。

40代以降のスキンケア

40代以降は、肌のハリや弾力が低下し、乾燥も進みます。この時期は「保湿」と「エイジングケア」に加え、「再生」を意識したケアが重要です。

セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分に加え、ペプチドやEGF(上皮成長因子)などの再生成分を含む美容液を取り入れましょう。また、クリームは油分の多いリッチなテクスチャーのものを選ぶと良いでしょう。

肌質別のケアポイント

乾燥肌の方は、セラミドやスクワランなどの保湿成分を重視し、クレンジングは必要以上に行わないようにしましょう。

脂性肌の方は、洗浄力の強すぎない洗顔料を使い、保湿もしっかり行うことが大切です。皮脂の過剰分泌は、実は肌の乾燥が原因であることも多いのです。

敏感肌の方は、無香料・無着色の製品を選び、新しい製品を試す際は必ずパッチテストを行いましょう。また、肌の調子が悪い時は、スキンケアを最小限にすることも時には必要です。

あなたの年齢と肌質に合ったケアを見つけることが、美肌への近道です。

皮膚科医がおすすめする美肌のための食事と栄養素

美肌は「内側」からも作られます。皮膚科医として、肌の健康に直結する食事と栄養素についてお伝えします。

まず重要なのは「タンパク質」です。肌の主成分であるコラーゲンやエラスチンはタンパク質からできています。良質なタンパク質を含む魚、鶏肉、豆腐、納豆などを積極的に摂りましょう。

次に欠かせないのが「ビタミンC」です。コラーゲンの生成に不可欠な栄養素で、柑橘類、キウイ、ブロッコリーなどに多く含まれています。ビタミンCは熱に弱いため、生で食べられるものは生で摂るのがおすすめです。

「ビタミンE」も重要な抗酸化栄養素です。アーモンドやアボカド、オリーブオイルなどに豊富に含まれており、肌の酸化を防ぎます。

私が患者さんに特におすすめしているのが「オメガ3脂肪酸」です。サーモンや青魚、亜麻仁油などに含まれ、肌の炎症を抑え、バリア機能を高める効果があります。特にアトピー性皮膚炎など炎症性の肌トラブルがある方には積極的に摂ってほしい栄養素です。

また、意外と見落とされがちなのが「亜鉛」です。ターンオーバーの促進や皮脂分泌の調整に関わる重要なミネラルで、牡蠣や牛肉、かぼちゃの種などに多く含まれています。

反対に、美肌の敵となる食品もあります。過剰な糖分や精製炭水化物は、肌の糖化(グリケーション)を促進し、肌の老化を早めます。また、トランス脂肪酸を多く含む加工食品も炎症を引き起こし、肌トラブルの原因になります。

食事は一日二日で効果が出るものではありませんが、継続することで確実に肌質は変わってきます。「食べる美容液」と思って、意識的に肌に良い食品を選んでみてはいかがでしょうか。

美肌トラブル別の対処法と予防策

肌トラブルは早期に適切な対処をすることが重要です。皮膚科医として日々多くの患者さんの肌トラブルに向き合ってきた経験から、主な肌トラブル別の対処法と予防策をご紹介します。

乾燥肌・敏感肌

乾燥肌・敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下している状態です。洗顔は朝晩2回までにし、ぬるま湯で優しく洗いましょう。

セラミドやスクワラン、ヒアルロン酸などの保湿成分を含む製品を選び、特に就寝前の保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。また、過度な洗顔やピーリングは避け、肌への刺激を最小限に抑えましょう。

ニキビ・吹き出物

ニキビは過剰な皮脂分泌と毛穴の詰まりが原因です。洗顔料は泡立ちの良いものを選び、しっかり泡立てて優しく洗いましょう。

サリチル酸やグリコール酸などの軽いピーリング成分を含む化粧水を使用すると、古い角質や余分な皮脂を取り除く効果があります。ただし、使いすぎると肌を刺激するので、週2〜3回程度にしましょう。

また、ニキビを潰すのは厳禁です。跡が残りやすくなるだけでなく、炎症を広げる原因にもなります。

シミ・くすみ

シミやくすみの最大の原因は紫外線です。日焼け止めは季節を問わず毎日塗り、2〜3時間おきに塗り直すのが理想的です。

ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸などの美白成分を含む美容液を使用すると、メラニンの生成を抑制し、既にあるシミを薄くする効果が期待できます。

また、ターンオーバーを促進するためにも、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

毛穴の開き・黒ずみ

毛穴の開きや黒ずみは、過剰な皮脂分泌や角質の蓄積が原因です。洗顔後に冷水で軽く洗い流すと、毛穴が引き締まる効果があります。

週1回程度のクレイパックも効果的です。ただし、パックの使用頻度が高すぎると肌を乾燥させるので注意しましょう。

毛穴の黒ずみに対しては、オイルクレンジングを使った優しいマッサージが効果的です。ただし、強くこすると肌を傷めるので、指の腹を使って優しく行いましょう。

美肌ケアの基本は「優しさ」です。肌に刺激を与えすぎず、必要なものを与えながら、肌本来の力を引き出すことが大切なのです。

肌トラブルが重症化したり、長期間改善しない場合は、自己判断せず皮膚科を受診することをおすすめします。早期の適切な治療が、肌トラブルの長期化を防ぐ鍵となります。

美肌維持のための皮膚科治療と専門家のアドバイス

セルフケアだけでは改善が難しい肌トラブルもあります。そんな時は、皮膚科での専門的な治療が効果的です。皮膚科医として、美肌維持のための医療的アプローチについてご紹介します。

まず、シミやくすみに悩む方には、「ケミカルピーリング」がおすすめです。フルーツ酸などの薬剤を使って古い角質を除去し、肌のターンオーバーを促進します。数回の治療で肌のくすみが改善し、明るい肌色を取り戻すことができます。

小じわやたるみが気になる方には、「高周波治療」や「レーザー治療」が効果的です。これらの治療は肌の深層部に働きかけ、コラーゲンの生成を促進します。即効性はありませんが、2〜3ヶ月かけて徐々に肌質が改善していきます。

ニキビ跡や毛穴の開きには、「ダーマペン」などのマイクロニードル治療が効果的です。極小の針で肌に微細な穴を開け、肌の再生機能を活性化させます。

皮膚科での治療を検討する際は、以下のポイントに注意しましょう:

  • 必ず事前のカウンセリングを受け、自分の肌状態に適した治療法を選ぶこと
  • 治療のリスクやダウンタイムについても詳しく説明を受けること
  • 治療後のホームケア方法をしっかり確認すること
  • 無理な営業や高額な契約を迫られた場合は、別の医療機関を検討すること

医療機関での治療は効果的ですが、あくまでも日々のセルフケアが基本です。治療と日常のケアを組み合わせることで、より効果的に美肌を維持することができます。

最後に、美肌維持のための私からのアドバイスをお伝えします。

美肌ケアは「継続」が何よりも重要です。高価な化粧品を使うことよりも、自分の肌に合ったケアを毎日続けることの方が、はるかに効果的です。

また、肌トラブルの多くは生活習慣に起因しています。十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理など、生活全体を見直すことも美肌への近道です。

そして何より、自分の肌と向き合い、変化に気づくことが大切です。季節や年齢、体調によって肌の状態は変わります。その変化に合わせてケア方法を調整する柔軟さを持ちましょう。

美肌は一朝一夕で手に入るものではありません。しかし、正しい知識と適切なケアを続けることで、年齢を重ねても健やかで美しい肌を維持することは十分可能です。

皮膚の健康に関するご相談は、お気軽に皮膚科を受診してください。駒沢自由通り皮膚科では、一般的な皮膚疾患から美容皮膚科まで幅広く対応しております。あなたの肌の悩みに合わせた最適なアドバイスと治療をご提案いたします。詳しくは駒沢自由通り皮膚科のウェブサイトをご覧ください。

診察風景

監修:白石 英馨(しらいし ひでか)

駒沢自由通り皮膚科 院長・日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大学附属病院や関連病院にて皮膚科診療に従事。アトピー性皮膚炎やニキビといった一般皮膚疾患から、ホクロ・イボの外科的治療、美容皮膚科領域まで幅広く経験を積む。

2025年3月、世田谷・駒沢に「駒沢自由通り皮膚科」を開院。小さなお子さまからご高齢の方まで、地域に根ざした“かかりつけ皮膚科”として丁寧でわかりやすい診療を心がけている。

  • 所属学会:日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会 ほか
  • 専門分野:皮膚科一般、小児皮膚科、美容皮膚科、日帰り皮膚外科手術

TOP