シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

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シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由

シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由|駒沢自由通り皮膚科|世田谷区駒沢の皮膚科、小児皮膚科、美容皮膚科

2025年8月31日

シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由

シミ取りレーザー治療を検討されている方の多くが、「痛みはどれくらいなのか」「我慢できるのか」という不安を抱えています。シミの悩みを解決したいけれど、治療の痛みが心配で踏み出せないという方も少なくありません。 

実際のところ、レーザー治療の痛みはどの程度なのでしょうか。そして、その痛みを和らげる方法はあるのでしょうか。 

今回は、シミ取りレーザー治療における痛みの感じ方やその対処法について詳しく解説します。治療を検討されている方の不安を少しでも和らげられれば幸いです。 

シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由 

まず、シミ取りレーザーがなぜ痛みを伴うのか、その仕組みを理解することで、治療への不安も軽減できるでしょう。 

シミ取りレーザー治療は、メラニン色素に反応するレーザーを照射し、シミの原因となるメラニンを分解・除去する治療法です。このとき、レーザーがメラニン色素に反応して熱エネルギーを発生させることが痛みの主な原因となります。 

レーザー照射時に感じる痛みは、「輪ゴムで弾かれたような痛み」と表現されることが多いです。照射は一瞬で終わりますが、その瞬間に熱による刺激を感じます。 

痛みの感じ方には個人差があり、同じ治療でも「それほど痛くなかった」と感じる方もいれば、「かなり痛かった」と感じる方もいます。これは皮膚の状態や感受性、治療部位、使用するレーザーの種類・出力などによって異なります。 

痛みを感じる3つの要因 

シミ取りレーザー治療で痛みを感じる主な要因は以下の3つです。 

  • レーザーの熱エネルギー:レーザーがメラニン色素に反応すると熱が発生し、この熱が痛みとして感じられます。 
  • 皮膚の炎症反応:レーザー照射後、皮膚は一時的に炎症反応を起こし、ヒリヒリ感や熱感として感じることがあります。 
  • 治療部位と皮膚の状態:目の周りなど皮膚が薄い部分や、シミが深い場合は痛みを強く感じる傾向があります。 

レーザー照射直後は赤みやヒリヒリ感が出ることがありますが、これらの症状は通常数時間から数日で落ち着きます。また、照射後にかさぶたができることもありますが、これは治療の過程で自然に剥がれ落ちていきます。 

シミ取りレーザー治療の痛みはどの程度? 

「多くの患者さんは「思ったより痛くなかった」と言われます。ただし、個人差があるため、痛みに敏感な方は強く感じることもあります。

痛みは一瞬ですが、その瞬間の感覚が不安を引き起こすことがあります。しかし、適切な対策を講じることで、ほとんどの方が問題なく治療を受けられます。また、治療後の効果を考えると、短時間の不快感は十分に価値があるのではないしょうか。 

部位による痛みの違い 

シミ取りレーザー治療の痛みは、治療する部位によっても異なります。一般的に、以下のような傾向があります。 

  • 頬や額:痛みを感じにくい部位です。 
  • 目の周り:皮膚が薄いため、痛みを強く感じる場合があります。 
  • 鼻や口の周り:敏感な部位のため、痛みを感じやすいことがあります。 

また、シミの種類や深さによっても痛みの感じ方は変わります。表面に近いシミよりも、深いシミの方が痛みを感じやすい傾向にあります。 

どうしても痛みが心配な方は、事前に医師に相談することをおすすめします。多くのクリニックでは、痛みを軽減するための対策を講じています。 

シミ取りレーザー治療の痛みを和らげる方法 

シミ取りレーザー治療の痛みが心配な方のために、痛みを和らげる方法をご紹介します。これらの対策を活用することで、より快適に治療を受けることができるでしょう。 

麻酔クリームの使用 

痛みを軽減する最も効果的な方法の一つが、麻酔クリームの使用です。

麻酔クリームは通常、治療の20〜30分前に塗布し、皮膚に浸透させます。クリームが効いている間は皮膚の感覚が鈍くなるため、レーザー照射時の痛みをほとんど感じないか、大幅に軽減することができます。 

当院では、痛みに不安を感じる患者さんには麻酔クリームの使用をご案内しています。特に広範囲の治療や、痛みに敏感な方には効果的です。 

冷却による痛みの軽減 

レーザー照射前後に治療部位を冷却することも、痛みを軽減する効果的な方法です。冷却には以下のような効果があります。 

  • 皮膚の感覚を一時的に鈍らせる 
  • レーザーによる熱ダメージを軽減する 
  • 治療後の炎症や赤みを抑える 

多くのレーザー機器には冷却機能が搭載されており、照射と同時に皮膚を冷やすことができます。また、治療後にアイスパックなどで冷却することで、不快感や炎症を軽減することも可能です。 

リラックスした状態で治療を受ける 

意外かもしれませんが、精神的な緊張やストレスは痛みの感じ方に大きく影響します。緊張していると痛みをより強く感じる傾向があるため、リラックスした状態で治療を受けることが重要です。 

治療前に深呼吸をしたり、リラックスする音楽を聴いたりすることで、緊張を和らげることができます。また、医師やスタッフとコミュニケーションを取ることも安心感につながります。 

当院では、患者さんがリラックスして治療を受けられるよう、丁寧な説明と声かけを心がけています。不安なことがあれば、遠慮なくお話しください。 

シミ取りレーザー治療後の痛みと対処法 

ここでは、治療後の症状とその対処法について説明します。 

治療後に現れる症状 

シミ取りレーザー治療後には、以下のような症状が現れることがあります。 

  • 赤み・熱感:治療直後から数時間続くことがあります。 
  • 軽いヒリヒリ感:特に治療当日に感じることが多いです。 
  • かさぶた:治療後1〜2日で形成され、1〜2週間程度で自然に剥がれ落ちます。 
  • かゆみ:かさぶたが形成される過程で感じることがあります。 

これらの症状は通常、一時的なものであり、適切なケアによって緩和することができます。ただし、強い痛みや腫れ、水ぶくれなどの症状が現れた場合は、医師に相談することをおすすめします。 

治療後のケア方法 

シミ取りレーザー治療後の痛みや不快感を軽減するためのケア方法をご紹介します。 

  • 冷却:治療後の赤みや熱感を和らげるために、清潔なタオルで包んだ保冷剤などで優しく冷やします。直接氷を当てるのは避けましょう。 
  • 保湿:医師から指示された保湿剤を使用して、肌を乾燥から守ります。乾燥すると痛みやかゆみが増す可能性があります。 
  • 日焼け対策:治療後の肌は紫外線に敏感なため、日焼け止めの使用や日傘、帽子などで日焼けを防止します。 
  • 刺激を避ける:治療後はスクラブやピーリング剤などの刺激の強いスキンケア製品の使用を避けます。 
  • かさぶたを剥がさない:かさぶたは自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。無理に剥がすと色素沈着の原因になることがあります。 

当院では、治療後のケア方法について詳しい説明と、必要に応じてアフターケア用の薬剤もご用意しています。不安なことがあれば、いつでもご相談ください。 

シミ取りレーザー治療の種類と痛みの違い 

シミ取りレーザー治療にはいくつかの種類があり、使用するレーザーの種類によって痛みの感じ方も異なります。ここでは、主なシミ取りレーザー治療と痛みの違いについて説明します。 

Qスイッチヤグレーザー 

Qスイッチヤグレーザーは、シミ取り治療の代表的なレーザーの一つです。輪郭のはっきりしたシミに効果的で、1回の治療で80%以上の確率でシミを取り除くことができます。 

痛みのレベルは中程度で、「輪ゴムで弾かれたような痛み」と表現されることが多いです。照射時間は非常に短く、一瞬で終わるため、痛みも一瞬です。 

ピコレーザー 

ピコレーザーは、従来のQスイッチレーザーよりもさらに短い照射時間(ピコ秒=1兆分の1秒)で照射するレーザーです。短い照射時間により熱ダメージが少なく、痛みも比較的軽減されます。炎症後色素沈着も従来のレーザーと比較して起こりにくい傾向にあります。 

レーザートーニング 

レーザートーニングは、低出力のレーザーを広範囲に照射する治療法で、シミやそばかす、肝斑などに効果があります。出力が低いため、他のレーザー治療と比較して痛みは少ない傾向にあります。 

痛みのレベルは軽度で、「ピリピリとした軽い刺激」程度と表現されることが多いです。痛みに敏感な方でも比較的受けやすい治療法と言えるでしょう。特に「ピコトーニング」と呼ばれる照射方法は、痛みが少ない傾向にあります。 

どのレーザー治療が自分に合っているかは、シミの種類や肌質、痛みへの耐性などによって異なります。医師との相談の上、最適な治療法を選択することをおすすめします。 

シミ取りレーザー治療に関するよくある質問 

最後に、シミ取りレーザー治療の痛みに関するよくある質問にお答えします。 

Q1: 麻酔なしでも耐えられる痛みですか? 

多くの患者さんは麻酔なしでも治療を受けられます。痛みは一瞬で、「輪ゴムで弾かれたような」感覚です。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は麻酔クリームの使用をご検討ください。 

Q2: 治療後はどのくらい痛みが続きますか? 

治療直後は軽い熱感やヒリヒリ感を感じることがありますが、通常は数時間から1日程度で落ち着きます。強い痛みが長時間続く場合は、医師に相談することをおすすめします。 

Q3: 痛みを軽減するために事前に準備できることはありますか? 

治療前に以下のことを心がけると良いでしょう。 

  • 肌の状態を整える(適切なスキンケアを行う) 
  • 十分な睡眠をとり、体調を整える 
  • カフェインの摂取を控える(神経が敏感になる可能性があるため) 
  • リラックスするための方法を見つけておく(深呼吸など) 

Q4: 複数回の治療は必要ですか?その場合、痛みは慣れますか? 

シミの種類や濃さによっては、複数回の治療が必要な場合があります。多くの患者さんは2回目以降の治療では、心理的な不安が減るため、痛みを感じにくくなると言われます。また、1回目の治療で効果を実感できると、多少の痛みも受け入れやすくなる傾向があります。 

まとめ:シミ取りレーザー治療の痛みを恐れずに 

シミ取りレーザー治療の痛みについて詳しく解説してきました。治療による痛みは確かに存在しますが、多くの場合は一瞬の痛みであり、適切な対策を講じることで軽減することができます。 

痛みの感じ方には個人差があるため、不安な方は事前に医師に相談し、麻酔クリームの使用などの対策を検討することをおすすめします。また、治療後のケアを適切に行うことで、不快感を最小限に抑えることができます。 

シミの悩みを解決するためのレーザー治療は、短時間の不快感と引き換えに、長期的な美肌効果を得られる価値ある選択肢です。痛みへの不安から治療を躊躇されている方も、ぜひ一度専門医に相談してみてください。 

当院では、患者さん一人ひとりの肌質や痛みへの感受性に合わせた治療プランをご提案しています。シミでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。 

詳しい情報や診療時間については、駒沢自由通り皮膚科の公式サイトをご覧ください。皆様のご来院を心よりお待ちしております。 

診察風景

監修:白石 英馨(しらいし ひでか)

駒沢自由通り皮膚科 院長・日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医

東京慈恵会医科大学医学部卒業後、同大学附属病院や関連病院にて皮膚科診療に従事。アトピー性皮膚炎やニキビといった一般皮膚疾患から、ホクロ・イボの外科的治療、美容皮膚科領域まで幅広く経験を積む。

2025年3月、世田谷・駒沢に「駒沢自由通り皮膚科」を開院。小さなお子さまからご高齢の方まで、地域に根ざした“かかりつけ皮膚科”として丁寧でわかりやすい診療を心がけている。

  • 所属学会:日本皮膚科学会、日本美容皮膚科学会 ほか
  • 専門分野:皮膚科一般、小児皮膚科、美容皮膚科、日帰り皮膚外科手術

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